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天才少年映画「天才スピヴェット」感想

天才的頭脳のT.S.スピヴェット少年(10)が、
田舎の牧場から一人で大都会に家出する話。 

 

 

公式サイトが凝っててかわいい。


天才スピヴェット(字幕版)

読んでないけど原作小説があるらしい。
静かな映画。スピヴェット君の語りと共に淡々と世界を見る。
スピヴェット君は表彰もんの天才なので、彼が考える家出の荷造りの過程は凡人には「いや絶対いらんやろ」って感じなあたりがにやにやできて好きです。
というかこの映画、笑えるところも泣き所っていうのも特別あるわけではないと思うんですが、ちょっとにやっとさせて、でもなんか終始胸がぎゅーっとなる感じがします。
ラスト、「俺は口がきけずしかも死んだのか」が大好き。
変人昆虫学者の母と、時代遅れのカウボーイの父が何故結婚したのかが今作最大の謎。

 

以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秘密でもどんでん返しでもなく、最初に「弟が死んだ」という家族の悲しい事情が明かされていて、スピヴェットが死にたがっている、もしくは「死んでもいい」「自分が死ねばよかった」っていうのが静かだけど伝わってくる。
自分の居場所を感じられない気持ちだとか、家族は普通にしてる(とはいえもともと変人夫婦だ)けど、どこかぎこちない、気がする。映画の語りとしてそこは淡々としているけど、常に罪悪感とか、みんなの後悔とか、そういうものが見ててぎゅーっとなる。
イマジナリー・弟君が、スピヴェットの別意見として出てくるところで、タイプは違う双子なのに本当に仲が良かったんだな、っていうのが余計に…。
序盤のVS蛇のところもそうだけど、父ちゃんも、母ちゃん博士も、不器用とか変人ではあるけど子供への愛は絶対あるんだなって見ててすぐ分かる。頭の良いスピヴェット君にはいまいち伝わってないけど、っていうのがまたちょっと切ないけど、それもラストで分かったんだな、ていうのがこの映画の気持ちいいところというか。ずっと握られてた内臓を放してもらえた(?)みたいな気持ちよさがあるなあと思います。おかんとのハグ、おとんのおんぶと帽子もらうとこ、大好き。あとお姉ちゃん、いじわるに見えて弟の後悔に寄り添ったり、1人(と一匹)で弟の死を悼んだり、弟がテレビに出てるの見てすごいはしゃいでるの、いいよね…。
家なきおじさんとの交流や、トラック運ちゃんとの交流なんかは「クリミナルマインドなら死んでた」とか思ってちょっとひやひやするんですが、全くの善人だし、ある意味スピヴェットくんが知らないし学んでこなかったものを教えてくれて、自分の発想が…よごれている…!ってなるんですが(笑)でもほんと、気をつけてね。

 

おとなしいし山というより丘って感じの映画ですが、”ここすき”を挙げるとほとんど好きじゃねーか!みたいなシーンばっかりで出来てるなあって思います。
あと最後のクレジット、良いよね。

 

予告編は見ないほうがいいかな。
良いところが丸だしなのでカタルシスもへったくれもない。
予告編見ないで本編見てほしい。


映画『天才スピヴェット』予告編

 

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